
細江英公
EIKOH HOSOE
写真によって、生身の身体が持つ力強さを、極限にまで引き出す写真家である。
細江は、自らが用いる写真という手段について「写真は関係の芸術である」と述べ、一貫して人間の身体(Human Body)に向き合ってきた。
細江は「おとこと女」というタイトルについてこのように述べている。「ところで「女」の感じを見るとしなやかです。しかし「男」があまりにも角ばって権力的で古典的な男という印象を持つものですから「おとこと女」としました」。まさに、「おとこと女」を構成する一枚一枚の写真は、「男」の筋張った腕と「女」丸みを帯びた尻など、具体的な性を判別できる表現ではあるものの、そのなかに序列はない。身体それ自体のしなやかな強靭さ、ずっしりとそれぞれの生がつまったような重みがある。
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